ふと気づけば、50代。
仕事も家庭もひと段落しはじめて、「これからの時間をどう生きていこう?」とふと不安に感じる瞬間が増えてきませんか?
これまで家族のために一生懸命すぎて、自分自身を見失っちゃいそう!
そんな声もちらほら聞こえてきそうですが…
そろそろ将来を考えて、もっと自分自身が喜ぶことをしちゃいましょう!
100年時代の今、「備える」から「選ぶ」へ
テレビや雑誌では「人生100年時代」という言葉をよく聞くけれど、実際のところ、そんなに長く生きる実感なんて湧かない…というのが本音かもしれません。

平均余命は85歳前後だけど、健康寿命は70歳台とも言われているよね
けれどもし本当に100年生きるとしたら、50代はまだ人生の折り返し地点。
ここから先の時間を、どう過ごすかで、後半の人生の心地よさが大きく変わってきます。
これまでの人生は、「がんばること」、「支えること」、「背負うこと」が多かったかもしれません。
でも、これからの人生は違います。
「どう備えるか」より、「どう生きたいか」を選ぶ時代へ。
そして、その選択には「ちょっとした準備」がとても大きな安心感をもたらしてくれます。
そこで今回は、人生100年時代を前に、「50代の今だからこそやっておきたい3つのこと」
「お金・家族・自分の未来」
このテーマに沿って書いていきたいと思います。
50代からはじめる「お金」のこと
50代になると、老後のお金のことが現実問題として迫ってきますよね。
不安しかない!という人も多いと思いますが、では一体何が不安なのでしょうか。
知らない不安を、わかる安心に変える
・年金って、実際いくらもらえるんだろう?
・退職した後、今の生活って続けられるの?
・もし病気や介護が必要になったら…?
テレビやSNSで「老後資金2,000万円問題」なんて言葉を聞いたことありませんか?
こういったニュースを目にすると、どこか胸がざわざわして、「わからないまま」不安だけが膨らんでしまうんですよね。
でも実は、不安の正体のほとんどは、「知らないこと」や「見えていないこと」から来るもの。
ちょっとだけ手元の情報を確認したり、数字を見える化することで、そのモヤモヤは思っている以上にすっと軽くなることが多いのです。
数字が見えたら、怖さが減った
先日お会いした50代後半の知人・Aさんのお話です。
「定年後のお金のことが気になるけど、何を調べたらいいかわからなくて…」と悩んでいました。
でも一緒に「ねんきんネット」で年金見込み額を確認して、現在の貯蓄や支出を簡単なシートに整理してみたところ、

なんだ、意外となんとかなるかも!具体的に数字がイメージできたら、こんなに気持ちが違うのか
と、笑顔に!
お金の不安のほとんどは「よくわからない」という不安からくるもの。
貯蓄や投資をして備えることも大切な準備ですが、まずは「わからないことを可視化する」だけでも、気持ちがぐっと安定するのです。
💡 50代でやっておきたい「お金の安心のタネまき」
ここでは、専門家の視点も踏まえて、特に大事な3つのポイントを紹介します。
1. 年金を調べる:「もらえる額」と「もらえる時期」を知る
- ねんきん定期便をチェック(月ごとの支給見込額を確認)
- 「ねんきんネット」なら将来の年金見込み額がわかる
- 繰り下げ・繰り上げ受給の仕組みも知っておくと選択肢が広がる
参考:「公的年金シミュレーター」なら簡単に年金の試算ができます
⇒ https://nenkin-shisan.mhlw.go.jp
2. 支出を見直し:「ムダ」を知ることで「安心」が増える
- 住宅ローン、保険料、固定費(通信費・サブスク)の再チェック
- 子どもにかかる教育費の終わり時期を確認しておく
- 見直し=「節約」ではなく、「お金をかけたいところを選ぶ準備」
3. 老後に備える:「何がどれくらいかかるか」をざっくり知る
- 医療・介護・住まいのコスト感を知っておく
- 高額療養費制度や介護保険の仕組みを知ると、心強くなる
- 「資産運用」を始めたいなら、今からでも遅くない
ポイントは、「全部やらなくてOK。気になるところから、ゆるく始める」こと。

年金の詳しい試算や具体的なライフプランニングはご相談ください
ちょっとした確認が、数年後・数十年後の安心につながりますよ。
50代からはじめる「家族」のこと
「想いの共有」が、未来の安心につながる
お金のことと同じくらい、いやそれ以上に大切なのが「家族」のこと。
たとえば、介護や相続のこと、自分がもしものときにどうしてほしいか――
本当は一度ちゃんと話しておきたいのに、「縁起でもない」「タイミングが難しい」と先延ばしにしがちな話題でもあります。
でも、家族と「想い」を共有しておくことは、あなたにとっても、家族にとっても、大きな安心になるのです。
「お母さん、そんなふうに思ってたんだね」
こちらも知人のBさんのお話。
数年前、実家に帰省するとお母様が一冊のノートを差し出して、こうおっしゃられたそう。
「これね、私がいなくなったあと、困らないように書いてみたの」と、少し照れくさそうに差し出されたノートの中には…生命保険や通帳の情報、親戚の連絡先、お墓のことがキレイにまとめられていました。
どうやら、エンディングノートのことを知って、少し前から時間を見つけては、少しずつ書きはじめていたんだそうです。
そして最後のページには、家族旅行の時の思い出の写真とともに、
「ありがとう。生まれてきてくれて、私の子でいてくれて」
という手書きのメッセージが添えられていました。
「こんなふうに思っていてくれたんだ」というあたたかな気持ちとともに、もしもの時にも心が折れずにいられると感じたそうです。
終活は、大切な人に「想いを残す」という、思いやりや愛のカタチなのかもしれません。
50代から始める、家族との「やさしい対話」
話しにくいテーマこそ、元気なうちに・今だからこそ、軽やかに触れておくことで、家族の関係も深まっていきます。

でも、どんなことを話し合っておけばいいんだぜ?
という方のために、以下で50代で話しておくとよいテーマの例を挙げてみました。
1. 「自分の希望」を言葉にしておく
- 医療・介護について希望はある?(自宅で最期を迎えたい等)
- お墓や葬儀のことをどう考えている?
- 老後の住まいの希望(今の家?子どもと同居?施設も検討?)
ポイント:完璧じゃなくてOK。「こうしてもらえたらうれしいな」程度で◎
2. 「親のこと」を把握しておく
- 実家の財産・介護・兄弟姉妹との連携について
- 認知症や施設のことは誰が主導する?
- 「何かあったら、どこに何があるか」最低限の共有を!
親と話すのが難しいときは、兄弟姉妹で話すのも大切です。
3. 「子ども世代やパートナー」に想いを伝えておく
- あなたが元気なうちに、感謝や想いを手紙やメモに残す
- 必要なら簡単なエンディングノートを使ってみる
- ポイントは、「前向きな未来の話題」と一緒にすること
たとえばこんな声かけで始めてみては?
「もしものときに困らないように、いろいろ考えてみたの」
「別に今すぐどうこうじゃないけど、話しておいたら安心かなって思って」
家族と話すことは、未来の“心の負担”を減らすプレゼント
話し合っておくことで、
将来あなたの身に何かあったときに、家族が迷わず動けるようになります。
それはきっと、「愛情と信頼をつなぐ時間」になるはずです。
50代からはじめる「未来」のこと
「わたし時間」をデザインする
これまでの人生、家族のため、仕事のため、誰かを支えるために頑張ってきた――
そんな風に感じている50代の女性は、きっと少なくないはず。
だからこそ、ふと立ち止まったときに気づくのです。
「これからの人生、私自身はどうしたいんだろう?」
「好きなことって、なんだったっけ?」
ちょっと空っぽになったような感覚と、「でも、これからまだまだ時間がある」という不思議な期待感。
そんな今こそが、「自分の未来」を描き始める合図かもしれません。
「これからの人生、ようやく私が主役」
知人のCさん(54歳)は、お子様が大学を卒業し、3人の子育てを終えたばかり。
長年パートで働きながら、家のことも一手に担ってきましたが、ある日ふとこう思ったそうです。
もう「誰かのために」を第一にしなくていいのかもしれない
これからは、「私自身がどうしたいか」を考えてもいいんだなって
そこから始まったのが、昔やってみたかった絵をもう一度習い始めたり、地域のボランティアに関わったりと、「わたし」のための時間を少しずつ取り戻す日々だったそうです。
「まだまだ先は長いし、だったら楽しんだもん勝ちだよね」と笑うBさんの姿が、とてもまぶしく見えました。
未来の自分に向けて、「3つの問いかけ」をしてみよう
「自分の未来」を考えるとき、そこに正解はありません。
でも、次のような問いを自分に投げかけてみると、「これから」が少しずつ輪郭を持って見えてきます。
1. どんな毎日を過ごしたい?
- 朝起きて、どんな風に過ごしたい?
- どんな人たちと、どんな時間を持ちたい?
- 忙しい?ゆったり?自然の中?街の中?
2. 何を学びたい?挑戦したい
- 昔あきらめたこと、もう一度やってみたいことは?
- 働き方を変える?趣味を深める?人の役に立つ?
- 新しい環境に飛び込む?それとも、今を整える?
3. どんな自分でありたい?
- しなやかで、元気で、前向きな“50代後半”って?
- 人生の最終章まで、どうありたい?
- 今の自分が、未来の自分に何を贈ってあげられる?
「わたし未来ノート」を作ってみよう
いま感じていること、描いてみたいことを、ノートや手帳に書き留めてみるのもおすすめです。
見返すたびに「進んでるな」「まだできてないな」と、自分とやさしく対話できる時間になります。
未来をつくるのは、紛れもない「今の私」
「50代だからこそやっておくべきこと」は、たくさんあります。
お金のことを少し整えて、
家族と想いを分かち合って、
自分の未来に目を向ける――
それは、「老い支度」ではなく、「人生を、もう一度自分の手に取り戻す準備」なのかもしれません。
100年時代、50代はまだ折り返し地点。
どうかこれからの時間を、ただただ「義務的に過ごす」時間ではなく「自分自身の未来への選択」の時間として、あなたらしく、自由に描いていけるきっかけになれば…と思います。


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